2015/07/06 ご案内・プログラムを更新しました。
日程:2015年8月25日(火)~26日(水)
場所:京都府立大学下鴨キャンパス(京都市左京区下鴨半木町1-5)
今回の講習会では,京都府北山地区にある京都府立大学下鴨キャンパスにて,生体関連分子(蛋白質,核酸,脂質および医薬品)を対象とした熱分析をバイオカロリメトリー入門と題して,各分野で活躍されている専門の研究者を講師に迎え,講義と実習を行います。第1日目は,バイオカロリメトリーの基礎や各種生体関連分子の熱分析に関する講義,第2日目は,その実習を実施します。講義では,各講師の執筆によるテキストに加え,本学会編集の「熱量測定・熱分析ハンドブック 改訂第2版」(丸善,2010年)をサブテキストとして用います。また,熱分析機器メーカー各社のご厚意により,最新の市販熱分析機器を用いて実習を行うことができ,メーカー各社による最新技術やテクニカルノウハウの紹介も行われます。さらに,講師らの個別対応による「個別質問」の時間も設けておりますので,有意義な情報源としてご活用いただけます。日本熱測定学会の会員以外の方でも参加できます。詳細はHPまたは、申し込み用紙をご覧ください。
日本熱測定学会 企画幹事 松木 均,中野 元裕,吉場 一真,鳥越 秀峰
・申込書にご記入の上,郵送,メール添付またはFAXにてお申込みください。学会ホームページにも申込み書式がありますのでご利用ください。
・電話でのお申込みは受け付けておりません。
・申込書受理後,参加証・請求書をお送りします。
・参加費の払い戻しはいたしません。定員を超えた場合は先着順に締め切らせていただきます。
・個別相談の質問は,別紙(様式任意)にまとめて申込書と共にお送りください。
申込先:日本熱測定学会事務局
〒101-0032
東京都千代田区岩本町1-6-7 宮沢ビル601
TEL: 03-5821-7120,
FAX:03-5821-7439,
E-mail: netsu@mbd.nifty.com
URL http://www.netsu.org/
申し込み用紙
第75回熱測定講習会申込み用紙(WORD版)
第75回熱測定講習会申込み用紙(PDF版)
参加のお勧め
熱分析は,高分子,医薬品,食品,無機材料,機能性材料など,生活に密接に関連した様々な分野での新製品開発や品質管理に広く利用されています。現在における熱分析装置は,その高機能化が進み,データ解析もほぼ自動化されていますが,一方で信頼性の高い結果を得るためには,熱分析の正しい知識や測定法のノウハウを知ることが肝要となります。日本熱測定学会では,これから熱分析を始めようとしている方,実際に熱分析装置を使っているが使用方法やデータ解釈に疑問をお持ちの方などのご要望にお応えして,熱分析や熱測定のための講習会を開催しております。
今回の講習会では,京都府北山地区にある京都府立大学下鴨キャンパスにて,生体関連分子(蛋白質,核酸,脂質および医薬品)を対象とした熱分析をバイオカロリメトリー入門と題して,各分野で活躍されている専門の研究者を講師に迎え,講義と実習を行います。第1日目は,バイオカロリメトリーの基礎や各種生体関連分子の熱分析に関する講義,第2日目は,その実習を実施します。講義では,各講師の執筆によるテキストに加え,本学会編集の「熱量測定・熱分析ハンドブック 改訂第2版」(丸善,2010年)をサブテキストとして用います。また,熱分析機器メーカー各社のご厚意により,最新の市販熱分析機器を用いて実習を行うことができ,メーカー各社による最新技術やテクニカルノウハウの紹介も行われます。さらに,講師らの個別対応による「個別質問」の時間も設けておりますので,有意義な情報源としてご活用いただけます。
日頃より生体関連分子の熱分析に関するご興味や疑問をお持ちの皆様は,是非,この機会をご利用いただき,熱分析をご自身の技術として習得していただきたく存じます。皆様の本講習会へのご参加をお待ちしております。
プログラム
8月25日(火)稲盛記念会館106号室
10:00–10:10 開会の挨拶と講習会の説明
【講 義】
(長岡技術科学大学)城所 俊一
1. バイオ反応の典型的な例
2. バイオカロリメトリーのための熱力学の勘どころ
3. バイオ反応への温度・圧力・pHの効果
(近畿大学)神山 匡
1. タンパク質のDSC -原理から解析まで-
2. タンパク質のITC -原理から解析まで-
3. 構造安定性と分子間相互作用
12:20–13:30 個別相談・昼食
(京都府立大学)織田 昌幸
1. 核酸のDSCとITC
2. 糖のDSCとITC
3. 構造安定性と分子間相互作用
(徳島大学)松木 均
1. 脂質集合系の熱的構造変化
2. 脂質構造の相違による熱挙動変化
3. 脂質集合系への熱測定の応用
(大阪大学)内山 進
1. 医薬品熱分析法のポイント
2. 医薬品物性評価のための熱分析
3. 製剤設計への熱分析・熱測定の応用
17:00–17:30 個別相談
8月26日(水)
1号館1階生命分子化学科学生実験室((A),(B))
1号館2階農学生命科学科学生実験室((C),(D))
稲盛記念会館106号室(テクニカルノウハウ)
【実 習】
A,B,C,Dのうち3課題を選択,うち2課題を実習いただきます。調整は主催者側に一任ください。
※参加申込書にご希望の3課題をご記入ください。
(京都府立大学)高野 和文
1. DSC用試料の取り扱い方,測定上の注意点
2. 測定条件の選定と装置の基本操作
3. 測定データの解析と解釈
(京都府立大学)織田 昌幸
1. ITC用試料の取り扱い方,測定上の注意点
2. 測定条件の選定と装置の基本操作
3. 測定データの解析と解釈
(徳島大学)松木 均
1. 脂質試料の取り扱い方,測定上の注意点
2. 測定条件の選定と装置の基本操作
3. 測定データの解析と解釈
(大阪大学)内山 進
1. 医薬品試料の取り扱い方,測定上の注意点
2. 測定条件の選定と装置の基本操作
3. 測定データの解析と解釈
10:00–12:00 実習1
12:00–13:00 機器見学・個別相談・昼食
熱分析機器メーカーによる熱分析機器の紹介
(下記のメーカーの参加を予定しております)
島津製作所,ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン,ネッチ・ジャパン,パーキンエルマージャパン,日立ハイテクサイエンス,マルバーン,メトラー・トレド,リガク(五十音順)
15:00–17:00 実習2
17:00–17:30 実習に関する個別質問
17:30 閉会